カメラが眼となり、
マシンは知となる。
最近のカメラは,カラー画像だけでなく,対象空間の各点までの距離を画 素値で表した距離画像も得られるようになってきました.このようなカメ ラを日常生活空間内に設置すれば,その空間内の人の位置・姿勢や物の配 置などの長時間にわたる観測データが得られます.さらに魚眼カメラを用 いれば単一のカメラによる空間全体の観測が,またドローンカメラを用いれ ばカメラ位置の移動も可能になります.
本研究室では,オフィスや教室,家庭内など,私たちが日々の生活 を送っている日常生活空間内での様々な人の行動を支援するための技術を中心に 研究しています.日常生活空間内で人の取る行動は,定型作業等とは違っ て非常に多彩で,関わる人や物も様々な上,曖昧さも大きいことから,その意図を 的確に把握することは非常に難しいですが、逆にそれを支援できれば有用性は高いと 考えています.このため,日常生活空間内で生じる様々な人の 行動を観測し,社会心理学などの知見や,パターン認識・機械学習などのAI技術も 活用しながら,本人もあまり意識していないような行動の手掛かりを明らかにできないか 試みています.